gallerybauhaus

原久路 写真展
「バルテュス絵画の考察 II」

Hisaji Hara: A photographic portrayal on the paintings of Balthus II


原久路写真

©Hisaji Hara

会 期 / 2010年4月6日(火)〜5月22日(土)
時 間 / 11:00〜19:00
休 廊 / 日・月・祝
入場料 / 無料

原久路×飯沢耕太郎対談

写真展に合わせて、原久路と飯沢耕太郎の対談を行います。
日 時 / 2010年4月23日(金) 19:00〜(当日は18:00閉廊)
参加費 / 2,000円
mailにて要予約。
お名前・ご住所・お電話番号を明記の上、送信して下さい。
*スタッフより予約確認のmailを送らせて頂きます。

終了致しました。たくさんのご参加ありがとうございました。

*お客様の個人情報を漏洩・流出させたり不正に利用したりしないよう、厳正な管理を実施しております。

内容紹介


20世紀最大の画家・バルテュス。
その絵画世界をモノクロ写真で忠実に再現、バルテュスの魅力について独自の視点で考察します。
モノクローム作品(デジタル・プリント)、約20点を展示。未発表の新作も初公開されます。


アマルガムとしての写真/絵画

原久路の「バルテュス絵画の考察」のシリーズを、最初に目にした時にはかなり驚いた。たしかにそこに見えてくるのは、「20世紀最大の画家」バルテュスの名画、「居間」や「美しい日々」や「コメルス・サン・タンドレ小路」を髣髴とさせるイメージである。だがそれらは、原によって見事に写真作品として換骨奪胎され、絵画と写真、西洋と東洋、幻影と現実の奇妙な混合体(アマルガム)として甦ってきている。それらはバルテュスの絵画作品に対する単純なオマージュというだけではなく、原の鋭敏な批評意識、「考察」の深まりを示しているのだ。
彼は何故に、ライティングやモデルのポーズに細部まで注意を払い、小道具や場面設定に凝りに凝って、大変な苦労を重ねつつこのような迂回路を作りあげなければならなかったのか。おそらく彼自身に尋ねたとしても、何かに突き動かされたという答えしか返ってこないだろう。
僕はこういう無償の情熱のあらわれとしかいいようのない作品が大好きだ。そこには冷静な狂気が渦巻き、思いがけない場所にエロスの深淵が顔を覗かせている。

                                                                                                   飯沢耕太郎(写真評論家)

作家プロフィール


原久路(ハラヒサジ) 1964年 東京出身

1986  武蔵野美術大学造形学部卒
1993  渡米
        ニューヨークの映像制作プロダクションにて撮影監督・アートディレクション
        NHKニューヨーク総局にてヒラリー・クリントン専属カメラマン
        ダライ・ラマ14世ドキュメンタリーなど撮影
2001  帰国後、独立

<受賞>
2010  ヨコハマフォトフェスティバル ベスト・ポートフォリオ賞

主な展覧会


個展

2009  「バルテュス絵画の考察」 TOTEM POLE PHOTO GALLERY
2010  「バルテュス絵画の考察 II」 gallery bauhaus

グループ展

2010  「濃淡-NOTAN-」展 乙画廊 / 大阪

書籍


『これが写真だ! クロニクル2009』 飯沢耕太郎著 (2010・書苑新社)
『ko-e magazine』 (2010・Bright Wave Media刊)
『断食の月』 唐作桂子詩集 *カバー写真 (2010・書肆山田)

Official Web Site http://hisajihara.com