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田中長徳写真展
HAN−DIN   
ハノイ−ディエンビエンフー 2018


田中長徳写真
       ©Chotoku Tanaka

会 期 / 2018年9月20日(木)〜11月17日(土)
時 間 / 11:00〜19:00
休 廊 / 日・月・祝
入場料 / 無料


内容紹介


2018年の3回にわたるベトナム取材で撮影された作品展。
ハノイとディエンビエンフー、ふたつの街の2部構成の展示となります。

モノクローム(ゼラチン・シルバー・プリント)作品約40点を展示。



ホーチミン没後半世紀目のベトナム

田中長徳

南北ベトナムが統一されたのは1975年だった。当時ウィーンに住んでいた私は号外等で知って感激したのである。
初めてハノイの地を踏んだのは2000年の4月だった。中国広州の白雲空港からハノイに飛行した。漢字の表記でハノイが河内ということを知ったのはその時であった。
初めて乗るベトナム航空で興味深げに機内誌を見ていた。私にサービスをしてくれるキャビン・アテンダントさんがその機内誌の表紙に出ている人なのである。これは確認しておかなければならないと思って聞いたらまさにそうであった。こういう嬉しい偶然は忘れない。
今は日本の資本で新しい空港になったが当時は社会主義国の典型的な空港で、ビジネスクラスの旅客は軍用ジープみたいのに乗せられて、プライオリティーで旅券検査があった。

2000年の4月にハノイからボロボロのハイエースに乗ってホーチミンシティーを目指したのである。これは面白いロードムービー並みの体験だった。
その年の12月にまたハノイを訪れた。この時には帰りはホーチミン経由であって、ラウンジで偶然に沢木耕太郎さんに遭遇していろいろな話をすることができた。
沢木さんは自分の深夜特急バックパッカー時代にはインドシナに入れなかったので、今回何十年ぶりにこちらにきたがここはバイクが多いですねと言った。
私は沢木さんよりも半年年長なので先輩風を吹かせて、沢木さんが本当のベトナムを知りたいならハノイにおいでなさいと言った。その言葉を守ったわけでもあるまいが、沢木さんは翌年だったか 国道1号線を北上せよと言う素晴らしいドキュメントを出されている。

今年2018は全部で3回ベトナムに行った。ポイントはなかなか行く機会のないディエンビエンフーを見ることであった。飛行機の連絡が悪いので、かなり旅慣れている人でもこのインドシナ戦争の聖地にはなかなか行けないのである。

ホーチミンがなくなったのが1969年だから49年目。まず死後50年と言ってよいであろう。6年前にハノイに行ったとき、私は表敬訪問としてホーチミンさんのエンバーミングに対面した。厳重な監視であって停止することが許されなかったが、ホーチミン廟を出たら私のメガネは一度に曇って何も見えなくなった。感激の涙と言うわけではない。建物の内部はそれほど冷房が効いていたのである。

余談になるが持参のカメラはライカM3の軍用モデルである。激戦地を記録するためには軍用ライカでなければならない。もっとも時代は10年以上ずれているが。



【ギャラリー・トーク】

田中長徳×沢木耕太郎

日  時 /2018年9月22日(土)19:00〜 (当日は18:00閉廊、18:30より受付開始)
参加費 / 2,000円

mailにて要予約。
お名前・ご住所・お電話番号を明記のうえ、送信して下さい。
後日、スタッフより予約確認のmailをお送りさせて頂きます。

*お客様の個人情報を漏洩・流出させたり不正に利用したりしないよう、厳正な管理を実施しております。



作家プロフィール


田中長徳(たなかちょうとく)

1947年東京都生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒。
日本デザインセンター勤務を経てフリーランス写真家となる。
1973年から7年間ウィーンに滞在。
日本人写真家の巡廻展「NEUE FOTOGRAFIE AUS JAPAN」に参加。
文化庁派遣芸術家として、MOMA(ニューヨーク近代美術舘)にてアメリカの現代写真を研究。
個展多数。
『銘機礼賛』『屋根裏プラハ』『LEICA,My Life』など著書は約130冊に及ぶ。

Official blog PHOTOMENTARY チョートクカメラ日記


HAN−DIN
Chotoku Tanaka Photo Exhibition
20 September-November 17,2018
gallery bauhaus
2-19-14 Sotokanda, Chiyodaku, Tokyo, Japan
Access map
About 6 minutes walk from Ochanomizu station (JR line/Tokyo Metro Marunouchi line).