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田中宏明写真展
「FRAGILE 銀の粒子の余白に」


田中宏明写真

          ©Hiroaki Tanaka

会 期 / 2013年2月5日(火)〜3月30日(土)
時 間 / 11:00〜19:00
休 廊 / 日・月・祝
入場料 / 無料


内容紹介


都市の何気ない風景に潜む陰影を、ドイツ製二眼レフカメラの名機ローライ・フレックスで12年間に渡って撮影したモノクローム写真展。銀塩モノクローム写真の魅力に溢れた写真展です。
モノクローム(ゼラチン・シルバー・プリント)作品39点を展示。



ギャラリー・トーク開催!


   [対談]田中宏明×立木三朗


コマーシャルや雑誌等で人物写真を中心に活躍中の写真家立木三朗氏とのギャラリー・トーク。

日  時 / 2013年3月1日(金) 19:00〜 (当日は18:00閉廊、18:30より受付開始)
参加費 / 2,000円
mailもしくはお電話にて要予約。
mailの際はお名前・ご住所・お電話番号を明記のうえ、送信して下さい。
後日、スタッフより予約確認のmailをお送りさせて頂きます。
ギャラリー・トーク終了致しました。たくさんのご参加ありがとうございました。
*お客様の個人情報を漏洩・流出させたり不正に利用したりしないよう、厳正な管理を実施しております。




「FRAGILE 銀の粒子の余白に」
                                                                                                                   田中宏明

光に誘われて通い続けている場所を目指す、常に持ち歩く6×6版のカメラは対象と対峙しやすく、街の事物を写し込むには限りなく作為を抑えてくれるスクエアーな画面である。喧噪とした情景を目で追っているうち、いつの間にかその視線の先にあるものは、ことさら時代の記録や存在の意味の重さを表しているものを避け、「背負うもの」の少ない何気ない事物に関心が向かって行くことになる。
足下の沈黙している微妙なもの、陽炎とアスファルト、揺らぐ風の遊び、朝の影に溶けた植物、闇の輝きが残した澱み、この世に在ることを恥じらうようなもの、再度の出会いの無い瞬間である。
その空間、奥行、距離、光線、色彩、輪郭、量感がもたらした一枚一枚は、フィルムにこだわって撮られた断片でもある。このネガとポジの二元的な表現で成り立っているクローズ・アップされた像が、見ることの厚み、感ずることの深みにあり言葉にならない「何か」を暗示することになる。


作家プロフィール


田中宏明(タナカヒロアキ)

1966  日本大学芸術学部写真学科卒
1967〜2005  東京造形大学写真専攻で教鞭に立つ
現在 田中宏明写真工房主宰


主な展覧会


1975  個展「曲線の美学」 銀座松屋デパート デザイン・ギャラリー
1975  個展「光帯」 小西六ギャラリー
1983  グループ展「5人展」 筑波大学ギャラリー